卒業式
2009年 03月 23日
昨日は、私の生徒の卒業式がありました。
その名門女子高校の卒業式で今年、総代を勤めた子、謝辞を代表で述べた子、そして、
謝恩会で代表して司会を勤めた子 の三人が なんと、全員、私が書道を教えた子供達
でした。びっくり・・・です。
昨日は、その三人の子供達を含む、他でも活躍していた生徒たちの 小さかった頃の姿を
思い出しては、ずっと涙…涙…でし た。
この学年は、全部で6~7人の女の子の書道を教えましたが、皆が、立派な女性に
育った事が、嬉しくて・・・。
いつだったか…ある子供に 笑顔がなくなっていた時期、
重たいランドセルを 背負った 悲しい 後ろ姿…
いじめられてるのではないか…と胸が痛くなった。
あるいは 下の兄弟に親の愛情を 奪われて、それを言葉に出来ずに
感情のコントロールも失い、訳もなく八つ当たりをしてしまっていた…。
愛を伝えたい…、笑って欲しい…。
褒める事…認める事…。
先生はあなたが大好きだよ…と伝える事…。
「可愛いね!いい子だね!」
「えっ!まだ、書きたいの?凄いね~!張り屋だね~!」
心配な子をずっと負ぶって、稽古をした事もある。
「どうして、今日は、〓〓ちゃんを、負ぶっているの?」
「ん?先生のとっても大事な子だからね…」
大人だってなるけれど、心が弱い時、暴れている時は、どうか、早く、それに気づいてあげて。
悲しい心を 抱き締めて あげて…。
子供の笑顔が大好きで、笑って欲しくて…泣かないで欲しくて…。
そんな、かつての思いが蘇る。
これから、どんな風に育って行くのだろう。
私の事は、忘れてしまうのかな。
自分は、愛されるに十分な人間なんだと、 自分に自信を持って、誇りを持って…
小さな成功体験を少しづつ積み重ねながら、人としてのしっかした骨格を
築いて行ってね…。
これからも、おおらかで 優しくて、笑顔の一番似合う女性で いてくださいね。
そして、自分自身の人生を、確かに少しづつ、築き上げて行ってくださいね。
そんなことを、思いつつ…。 赤目の百音
by uchidamone
| 2009-03-23 12:57
| 百音の教室