ナヴィーディ運河
2012年 06月 17日
ナヴィーディ運河周辺。。。このあたりは、所謂パリでのモンマルトル地域です。たくさんのアーティストがアトリエを構え、世に認められる事を願って制作に励んでいます。
しかし、イタリアの美術業界は 東京やパリ以上に深刻なものがあると今回、感じました…。
あるギャラリストが「イタリアの美術界は もう既に終わったんだ」って、ため息と共に吐き捨てた。その表情が、印象に残って忘れられない。
元来が陽気で楽天的なイタリア人だから…。そんな現実も、鼻歌でかわして生きて行きそうだけど。。
パリでも困窮しているアーティストがたくさんいて…。今世に限らずどんな世にも芸術家がいて、苦しみながら自らのアートを築いて来た。
戦いの最中に愛する人を失った者、体が不倶となった者、食べるのに必死な者…でもだからこそ、心に染みる作品を残す事が出来るのだと思う。。。
生きる事、その事じたいが 芸術なんだと感じる。卓越した技術だけなら、凄い人は今も昔も 山程いたはずだから…。
こちらに来て、私はいつもの半分も 笑っていないかな…。
不自由な異国でクリアすべき問題が色々あって、それら一つ一つを、限られた人脈の中でクリアして。。。
その経験と ヨーロッパの歴史の重みを 感性に取り入れながら、様々な人種と語ってみて…そこで作品が またひとつ 深まるかな、?って…そんな期待も今、しているの…。
by uchidamone
| 2012-06-17 14:33